涅槃会、感謝の気持ちを忘れずに

今年最初のご法要が二月十五日に檀信徒皆様のご協力で無事厳修いたしました。今年は教区の龍源寺様と龍昌庵様がご法要にご参集いただきお釈迦様のご供養と、檀信徒ご供養にお力添えを戴きました。涅槃団子もたくさんお撒きいたしました。仏舎利の変わりに撒かれる涅槃団子を頂いて無病息災の一年を過ごして下さい。三仏忌のご法要はお釈迦様にご感謝してご法要を厳修しています、檀信徒の皆様もご供養にご参加くださいますようにお待ちしております。ご法要にご参加できなくてもその日はお釈迦様に感謝して、ご仏壇に御参りしていただければと思います。修証義の一節に「人身得る事難し、遭い難き仏法に値い」とあります、そのご佛縁に感謝して檀信徒の皆様と共に三仏忌を勤めて参りたいと思っております。最近つとに、お天道様という言葉を聞かなくなりました。特にうちの子供くらいの子達は太陽といっても、お天道様とはあまり言いません。あって当たり前と感謝の気持ちが薄れてきているとある御老師がおしゃっていました。私たちのいのちもあって当たり前と思いがちですが、私たちが今ここに存在するのにはたくさんのご縁を戴いて存在すること忘れてしまいがちです。普段よく使う「ありがとう」という言葉には「人の難きこと、死ぬるいのちの有難し」の有難しが「ありがとう」となったと言います。人としてこの世に生を受けていることは大変難しいことだ、ましては死ぬことのできるいのちを戴いてこの世に存在することはとても難しいことだ、そんなご縁を戴いたことに感謝する気持ちが「ありがとう」には含まれています。道元禅師のお言葉にある「人身得る事難し」戴いたいのちとこの身に、「遭い難き仏法に値い」お釈迦様のお教えに会ったことに、戴いたこのご縁に感謝する気持ちを忘れてはいけないと改めて思っております。